Ⅲ 投資の安全性をチェックする指標

6.DSCR(Debt Service Coverage Ratio)

 

 DSCRは、「借入金償還余裕率」「返済余力割合」と呼ばれている。

年間の純収益を借入金や社債の年間元利返済額で割って求め、倍率や%で表す。

借入金や社債の返済能力、返済余力を示す尺度で、この数字が大きいほど、

返済余力があり、安全性が高いといえる。

DSCRは年間返済額が変わらなくても、年間純収益が増減すると変動する。1.0倍(100%)未満に

なると年間の純収益で借入金の返済が賄えないことになる。
例) 年間の借入金の元利金の元利返済額が100万円の場合
・年間純収益が140万円の場合、DSCRは140万円÷100万円=1.4
・年間純収益が120万円の場合、DSCRは120万円÷100万円=1.2
・年間純収益が90万円の場合、DSCRは90万円÷100万円=0.9
※格付け機関であるスタンダード&プアーズでは、東京所在の平均的な競争力のある
 オフィスビルを格付けする場合に適用しうる参考のLTVとDSCRのレベルとして、
  図表3のように設定している。


■図表3 格付けレベルごとのLTVとDSCRの一般例

 

 

 

 

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7.リスク・リターン

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