カテゴリ:調査



2017/08/03
 彦根市の空き家対策に関する施策を総合的かつ計画的に推進するため、今年度に新たに設置された彦根市空家等対策推進協議会の初会合が7月20日、市内尾末町の彦根市民会館で行われました。会議では彦根市建築住宅課が市内全域で実施した空き家調査の結果を報告。市内17学区(小学校区)別に空家率をまた場合、城東学区や城西学区など彦根市中心部で高くなっていることが分かった。  まず議事では、昨年9月27日から12月5日かけて現地踏査によって行った空き家実態調査の内容を報告。この調査は市内全建物数52,037件(平成27年10月1日現在)のうち、国のガイドラインに基づいて水道の閉栓情報および空家相談受付資料に基づく机上調査で抽出した空き家候補4,009件を対象に実施。空き家の外観調査(写真撮影を含む)による危険度判定も行っております。  調査報告のうち彦根市全体の空家率に関して市は、今年6月に開かれた彦根市議会定例会一般質問で、市内全建物数52,037件(平成27年10月1日現在)の3.2%にあたる1,691件を「空き家である」と判定したと答弁。今回は市内の空き家1,691件の学区別内訳や空家率、高齢化率との関連等を公表しました。  このうち全建物数に対する空家率が最も高い学区は城東で6.9%。続いて城西5.5%、平田4.2%、城陽3.9%、鳥居本3.6%の順。世帯数に対する空き家の比率(市内全体は0.037)をみると城東が最も高く0.080.以下は城西0.074、稲枝西0.073、城陽0.072、鳥居本0.066となりました。  学区別に高齢化率(市全体23.2%)と空家率の関連をみると、空家率の高い城東や城西、鳥居本などは高齢化率も高い傾向にある一方、高齢化率の高い稲枝北の空家率は市全体(3.2%)より低くなっています。また、若葉や旭森、城南、高宮、河瀬は空家率、高齢化率とも市全体より低かった。  外観調査で市内の空き家を分類した場合、建て方で最も多いのは戸建住宅(全体の77.1%)。用途別では専用住宅(全体の87.3%)、構造では木造(全体の86.2%)、階数は2階建(全体の69.3%)が最も多いことがわかりました。